お寺ネットに寄せられた相談です。相談番号4535
写経の処分方法について
般若心経の写経を送られてきました…
墨汁で書かれており、作文用紙が108枚あります。
どのように処分したらいいのか悩んでいます。
送り主は、以前交際していた男性です。
しつこく押しに押され、お付き合いしてみたのですが…
私はその男性が本当に嫌いで、
やっと別れられたというき持ちでしたし…
今でも二度と会いたくないという気持ちなので…
写経を早く手放したくて仕方ありません…。
私自身、その様なものに対しての知識が全くなく…。
その相手が、気持ちを込めて108枚も書いたかと思うと 怨念がこもってそうで、一刻も早く手放したく思っています。
手紙が同封されており、
「貴方の幸せを願い、毎日一枚ずつ書きました。気持ちが伝われば十分なので、見たらゴミ箱にでも捨ててください」
…と、書いてありました。
知識が無い私ですが、般若心経とは神様に関わる大切な何かだと思うので…
ゴミ箱に捨てるとバチが当たりそうで、とてもできません。
本当に困っています。どなたか、よきアドバイス よろしくお願いします。
お焚き上げしてもらいましょう
年末年始には、神社仏閣で旧年のお守りやお札のお焚き上げを始めますから、ご近所の寺社でそのようなことをしている場所を見つけてお納めして(燃やして)もらうのが最善ではないでしょうか?
境内の隅に「お焚き上げ所」という一角が用意されていて、そこに納めるというよりも放り捨てるという形式をとるところも少なくありません。
そういった場所ならば、変な話ですが、納経料なども必要ないのでよろしいかとおもいます。
※例えば「大怪我をしそうな状態でも無事で済んだので不思議だとおもったら守り札が割れいていた」などという話があります。
これは「お守り」や「お札」は持っていた人の災厄を肩代わりしてくれる、という宗教的な意味を表しています。
お正月に新しいお守り(お札)を入手して古いお守り(お札)を返すのは、古いお守り(お札)に旧年の嫌なこと悪いことを依らしめて、それを神仏のもとに送り嫌なこと悪いことがなかったことや、そういったことが二度と起こらないようにするための儀式というわけです。
三休より
お写経には、願いや想いを込めるものであり、念が入っているものであります。
大きなお寺に行くと、五重塔など写経が納められています。
粗末に扱えず、かといって費用をかけてまでは・・・とお思いの事でしょう。
町のどんど焼きといわれるような、お札や正月飾りのお焚き上げと一緒に処分されるのが一番いいでしょう。
ただ、今の話であれば、また送られてくることでしょう。
まず一には、近くのお寺様に相談して安価で引き取り供養してもらう。
事情を話せば無料でも引き受けてくださるお寺もあるのではないでしょうか?
これも身から出た錆。少しの費用を払っても、供養してもらう事で、彼の思いもおさまっていくのではないでしょうか?
第二には、ご自分でお焚き上げするというのも良いでしょう。(火事には気を付けてくださいね)