命を懸ける4|写経と「今」に向き合う心構え

お経の意味を考える連載の第4話です。「一生懸命」という言葉を手がかりに、写経を日々の実践につなげる心構えを、既存の漫画とともに考えます。

目次

無理をせず、今できる一つに向き合う

ここでの「命を懸ける」は、目の前のことを大切にするという心構えの表現です。体調や生活を犠牲にすることを勧めるものではありません。写経なら、一文字を丁寧に書く、用紙を整える、少し休んで再開するなど、今できることから取り組めます。悩みが残っても、修行が足りないと自分を責める必要はありません。

既存の漫画と解説

以下は当サイトの連載です。宗教的な比喩や筆者の受けとめ方を含みます。写経の体験や結果を一律に保証するものではありません。

お経の意味4です

瀬戸内寂聴さんは、とてもわかりやすく仏法を説くお坊さんとして大人気です。

ある時、テレビに出てお話しされていました。

一生懸命とは、命を懸けてという事です。

命がけでやっていることはありますか?

命を懸けて、向かい合う

目の前のことに丁寧に取り組む時間を大切にしましょう。

命を懸けて行う事に、明日やろう。あさってやろう。来月やろうなんて時はありません。

命を懸けて「今」やらないといけないのですね。死んでしまっては何もできないのです。

今、前にあることを、命を懸けて、真剣に向き合っていると、悩みなど考えている余裕はないのです。

ただひたすらに。

ひたすらに続けていく。

ひたすらに仏を心に思い 身で行い、自分に仏をあらわし続ける。

 

仏様が後押ししてくださっている

写経を始めてから、何だか仏様が後押ししてくださっているような気がしてならない。

そうなんですね。写経をしていると、声なき声が聞こえてきます。

仏様が、遠い存在ではなく、身近にいて応援してくださっている。そんな気分になるのです。

仏の言葉が、私の目に入り、心に刻み、私の口から仏が顕現していくのですね。

寂聴さんのテレビも、何もなければふーんと聞き逃していたことでしょう。

仏様と向き合っているからこそ、一生懸命の意味が心にスーと入ってきたのです。

それも御仏のお導き。ありがたいことです。

仏道修行する人を、仏様は助けてくださる。

それを「加護」といいます。

純粋に修行を続けることで、仏様の恩返しです。

お経の意味について、大まかなお話をつづってまいりました。

具体的な、お経を見つめていってください。

般若心経については、動画で説明しておりますので、よろしければ、ユーチューブからご覧ください。

 

この連載を順番に読む

  1. お経の意味について1|写経と仏教の智慧を学ぶ
  2. お経に挑戦2|初めての写経で戸惑ったとき
  3. お経が光りだす3|写経から暮らしを見つめる
  4. 命を懸ける4|写経と「今」に向き合う心構え

写経を始める方へ

初めての写経:準備と書き方から、準備・書き方・用紙・納経の案内をご覧いただけます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

本寿院 住職
読売日本テレビ文化センター講師
NHK学園 元講師
明治大学ゲスト講師
天台宗系単立
比叡山高校卒業
大正大学仏教学部卒業

目次